ヌッシー疑似餌同好会

2010年03月

前回八田工業株式会社さんに焼き入れ処理依頼発送した続き
中6日程で返送されてきました

仕事早っ!

焼き入れ完了

鈍く焼けた色合いが格好いいぜ!

片刃と言うことで心配された「反り」も殆ど無し!
僅かに付いていた反りも机に当ててグッと力入れたら一発で解消
流石に八田工業株式会社さん上手く焼きますね〜

八田工業株式会社さんでは焼き入れ後の硬度も計測の上タグ付けしてくれます
それによるとHRC(ロックウェル)硬度で60!
硬い!
硬いぜ!

これ以上硬いとヌッシーには研げなくなる寸前の絶妙な硬さです(笑)


この色合いも好きですが、このままでは全くお話にならないので作業を進めます
まずは焼けた表面皮膜を落とし…

波面の裏表をバフ掛け
バフ掛け楽しいね〜
ピカピカになります

制作中のナイフは観賞用ではなく、あくまでズバズバ魚を絞めたり時には船のちょっとした隙間に突っ込んで固定されたり(爆)ガンガン使う予定の実用ナイフですから必要以上の輝きは要らんのです

要らんけどバフ掛けは病み付きになる魔力を持ってますね

ある程度バフ掛けしたら刃付け

刃付け…
どうやって刃を付けるか色々検討しました
ナイフ専用の刃付け道具も存在しますが、後々のメンテを考えたら普通に水砥石で研げる方がメンテ性が良いんですよね

と言うわけで800番砥石である程度刃付けしてから6000番仕上げ砥で刃作り
んで再度バフ掛け…

これを夜な夜な繰り返して嫁さんに不気味がられ…(笑)

大体80%仕上げ位で作業一時ストップ
(ここまでで指2回切りました…)

研いで磨いて

一応顔が映ります
つるつるヒンヤリした金属の感触が気持ちイイ〜

ちなみに…
デザイン上刃渡りの手元1/3位は刃物として役に立たなくなってます
(弓なりに手元へ返ってきてるため。でもこのデザイン無ければ完全に出刃包丁…)
なので手元1/3は「刃」っぽく作ってはいますが刃は付けてません
意味ないだけでなく危ないので…
あくまで刺突メインの作りです


さて、本体は大体出来上がったので今度はハンドルです

ハンドル材はまた京都市内の「金高刃物老舗」にてローズウッドマイカルタを購入
マイカルタってのは簡単に言えば樹脂
布やら紙やら木やらを挟んでは固めて積層化してあるものです
電子部品の基盤なんかが主な用途みたいですが、ナイフのハンドルとしても温度や湿度での変化が少ない事から多用される材料です

こいつに現在苦戦中(汗)
まだまだ続く!

マイカルタ



ナイフの輪郭がある程度整ったらいよいよ刃面作り

失敗したらすべて水の泡なので緊張します

ナイフを自作するのは初めてですが、物作り好きな勘としては
ここをいかに丁寧に作るかが勝負どころのような気がしますし、ここで弄り過ぎたら大失敗のような気もします

まずはマジックで刃面として削る部分を色塗り
(注:片刃仕様なのでここからはこっち面が表です)

刃の部分にマーカー

色塗ったら固定してグラインダでギュンギュン削ります

グラインダで刃面削り

ある程度削ったら荒砥で研いでみました
う〜んまだまだ…
盛り上がってる部分にマジックでマーキングしてグラインダ、荒砥…

あ”!!
やっちまった><

やっちまった

勢い余って刃の根元の部分からグリップまでグラインダ飛び火

デザイン的に刃の根元をラウンドさせて手前に曲げてきたのが災いしたか…

仕方ない…

やっちまった部分はデザイン的に処理しよう!

しょうがないからデザイン的

これで誤魔化し(笑)


この後もグラインダでちょっと削っては荒砥で修正を繰り返し、刃面を表裏の平らな面を当て木したサンドペーパー掛けして仕上げ

ちなみに刃面は作ったけど刃はまだ付けてません
現在1mm以下の厚みでキープ
焼き入れてから刃を付けるのです



で、こんな感じか?!


焼き入れ前



誰ですか〜〜〜?出刃包丁やんって言うてるの?(笑)


ここまで出来たので取り敢えず焼き入れに出しても良いはず

焼き入れは
八田工業株式会社に出す予定です
しばしお時間くださいね〜〜


またまた続くのであった…

今回のナイフの作り方はストック & リムーバブル法と言ってアメリカのラブレスっちゅうオッチャンが「鍛冶屋さんみたいにトンテンカンと鍛造せんでも鉄板切り出してから焼き入れたら刃物になるやん!」と始めた作り方

と言うわけで鋼材を購入したらまず切り出さなくてはいけません

作った型紙を鋼材に貼り付けて(両面テープ使いました)
周りをけがいて更にマジックでマーキング

型紙貼り付け

グリップが若干はみ出てますが、どうせ削るのでなんとかなるでしょう(笑)


次にしっかり固定して周囲をドリルで穴開けまくります

周りを穴開け

知り合いのボール盤を借りに行っても良かったのですが、面倒臭かったので手持ちの電動ドリルで穴開け
何故かホームセンターで買った1本800円のハイス鋼ステンレス用ビットよりもダイソーで買った1本105円のチタンコートドリル(一応ステン用)の方が持ちが良かったです

電動ドリルはバッテリー2個あるのですが、1個のバッテリーで開けられる穴は大体6〜7位
充電しながらかわりばんこにバッテリー使用です
途中で電動ドリルのモーター部がドリル持てなくなる位加熱したので冷ましたり…

ハァハァ…

結構大変だぜ!

何とか周りを穴開け終わったら次にその穴を繋ぐように金ノコで切り出し

金ノコで切り取り

う〜む…

まだ結構余分な部分が多いね

ちょちょっと金ヤスリで削ってみましたが、こりゃ何年かかるか判らん位の進行状況

やってられるか!!

そこで何故か持ってるグラインダー登場!

サンダーでビューン


保護ゴーグルかけてギュイ〜〜ン!!
バチバチ火花飛ばしながらガンガン削れます

楽ち〜ん!!
ビバ文明の利器!!

あっと言う間に大体の形は切り出せました

う〜ん…

重いね(爆)

何しろ4.5mm厚のフルサイズナイフですからメチャ重いです
まさに出刃包丁並

そこでグリップ部分に電動ドリルで穴開けまくって(適当に)軽量化
これでちょっとだけ軽くなりました

整形&軽量化

周りをちょいちょい整えて切り出し完了!!
(ヒルト(指を守る鍔)も無しなので切り欠き無し)

ね、何だからしくなってきたでしょ?
誰?そこ?出刃包丁やんって言うてるのは?!


まだまだ続く…



まぁ正直作るよりも買ったほうが早いよ…(笑)

嫁さん出産間際で行動不能なヌッシーです
まぁどちみち一年で一番魚が釣れない時期なので家にいるのは良いとして…
何か作ろうか…


と言うわけでこの時間を利用して以前から作ってみたかった魚〆用のナイフを自作してみることにしました

え?「いつも腰にゴツいナイフぶら下げてるやん」って?
そう、ヌッシー愛用の〆ナイフは佐治武「隼」です


こいつは元々の刃を無視してヌッシーが刃を付け直しているものですが、流石に鍛造ナイフだけあって切れ味抜群!
デカい魚もズバッと〆る事が出来ます

お気に入りです

ただ、鍛造和ナイフの宿命で錆びやすいのはいかんともしがたい欠点
塩分濃度の濃い黒潮海域だと見る間に錆びてきます
まぁその度に家で研ぎ直すのですが…
「このままでは速攻でちびて無くなる!」(爆)

また、研ぐ際も両刃作りなので両面研がなくてはいけないのも億劫
〆ナイフとしては片刃作りが良いなぁ〜
もうちょっと刃の厚みも欲しいなぁ〜

錆びない・片刃・厚手… ステンの出刃包丁使っとけや!

ってな声も聞こえてきそうですが、それじゃぁちょっと面白くないでしょ?
格好から入るヌッシーとしては格好ええ方がええのです(笑)

しかし市販のナイフはどれも両刃が殆ど

やっぱり仕方ない…
作ってしまおう!!
(諦めないのがヌッシー流 笑)


まずは型紙作ってデザイン設定から
出刃包丁的な刃の厚みがあったほうが頑丈
刃の長さは10cm前後が使いやすい
刃の作りは片刃で和風だけど全体の作りはナイフで
フルタング(刃から持ち手の後ろまで1枚で切り出し)
ソングホール(糸通し穴)無し


う〜ん う〜ん

ナイフ型紙

日本には銃刀法って法律がありますので変な形は御法度
加えてナイフ業界にも自主規制的なものがあるようで、ヤバい形は焼き入れして貰えない可能性もあります

〆ナイフって要は刺し殺すナイフですので放っておくとどうしてもヤバい形にならざるを得ないんですよね
具体的に言えば切っ先は切り出しナイフのような斜めカットが良いし、峰は真っ直ぐな方が良いのですが、これはドスや短刀(タントーブレード)形状と見なされる可能性があります

そんな中で良い形を模索

グリップ形状は隼から拝借
このグリップ気に入ってるんですよね
柄尻が掌の中にスポットはいる形状が「グッ」と体重掛けて刺すのにええ感じなのです


デザイン決まったら鋼材

ナイフの鋼材は色々ありますが、錆びにくい・入手しやすい・加工しやすいと3拍子揃ったSUS440Cに決定!
(切れ味は鍛造には全く及びません)

鋼材購入は京都市内の「金高刃物老舗」にて
SUS440Cの4.5×40×250を購入
厚みが4.5ミリって事!
2205円
これを安いと見るか高いと見るか…

生ステンレス



話は続くのだった!!



嫁さんが出産間近で身動き取れないためブログのネタ不足なヌッシーです

今日は朝からエイトグループのルアーフィッシングフェスティバル(正式名称忘れた)へまっしぐら!
仕事抜け出して来てるので必死です

場所が近鉄ハーツなので何となくの記憶で走っていたら中環本線から側道へ出るとこ間違えて大廻り

グハッ!出遅れた!

15分のロスです

 入口で某藤本店長に
「遅いやん!」
と笑われ
何とかギリギリで整理券ゲット!
(σ・∀・)σ

そう、お目当ては激レアルアーのカーペンターBC‐γ 90‐200
ネットでも高騰中、と言うか金出しても入手困難なブツです
何とか一個確保して一安心
言うても7770円もしたんですけどね

e29caa8e.JPG


さて、仕事あるし嫁さんに怒られへんうちにサッサと帰ろう…

と思っても馴染みの店員さん達沢山居るし、魚英の常連さんには何人も会うし、今日は鳥取にヒラマサ狙いに行ってるはずのマコトさんには会うし、シャウトのとこで小野さんと話込んでしまうし…

結局仕事ちょいと遅れました(笑)

さて、このガンマどないしょかな〜?(笑)




先日何となくメバル用に購入したダイワ・レガリス2004

ダイワ(Daiwa) LEGALIS(レガリス)2004 ダイワ(Daiwa) LEGALIS(レガリス)2004

必要にして十分性能!
そして壊れても惜しくないロープライス
メバルにはええでっせ!




まぁチョロッとメバルやる位ならこれで十分だと思います


思います



思います



思うけど、ちょっとグリス噛みしてないか?

ハンドルをクルクル回してると価格の割にスムーズ
スムーズなんだけど僅かに何かを引きずってるヒスノイズ有り
まぁそれは価格相応として…

何かグリスを塗りすぎて回転が重くなってるような感じがします


んじゃぁやってみるか!

またやっちまいました





あ〜判ってます判ってます
皆まで言わんでよろしい

ええ、分解するのが好きなんです(爆)


久しぶりに購入したダイワのスピニングリール
当然分解するのも超久しぶり
やっぱりシマノと設計思想(特許関係か?)が違うよね〜面白いね〜

簡単に言うと「構造が簡単」
いや、悪い意味ではないです
構造は簡単な方が壊れにくいです
(逆に言えばシマノはよくあの複雑な構造をあの精度で組めるもんだと感心します)

鋳物のギア


メインギアも何だかチープな作り
明らかにここはコストダウンです

逆にメインギアの軸ハンドル側には極薄座金4枚で調整してありました
メインギアはコスト下げてるけど、職人技が必要な座金調整にはかなり人件費掛けてますね
何々?組み立ては中国か〜
手間が掛かってるね〜



さてさて気になってたグリスですが…

ありましたよてんこ盛り(笑)

まずメインギア軸受け部外側にビッシリ
これは全くシール類の無いレガリスにおいて軸受け部から海水が侵入するのを防ぐせめてもの防壁と考えられます
(ヌッシーもベイトのハンドル軸受け外側で同じ事やってます)

ギアにも大目のグリスが結構…


これをギア部のみに必要最小限にグリスアップ

シマノ(サイクル) デュラエース・スペシャルグリス
シマノ(サイクル) デュラエース・スペシャルグリス

グリスと言えば王道のコレ!
今回も当然使用!




で、組み立て


ん? …


ハンドル回転は気持ち軽くなりました
その分だけ何かを引きずっているヒスノイズも音が高くなりました

あ〜こりゃアレだ!
ギアの組み上げ精度の悪さから来る振動をグリスで吸収させてたな?!
(まぁグリスってのはある意味そう言うもんだけど…)
吸収っていうか誤魔化しね

なるほどね〜
色々工夫してんだね〜
(ヌッシーはこれは工夫と取ります)

結局作業の結果±0って感じです


まぁ小一時間遊べました(笑)

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