前回八田工業株式会社さんに焼き入れ処理依頼発送した続き
中6日程で返送されてきました

仕事早っ!

焼き入れ完了

鈍く焼けた色合いが格好いいぜ!

片刃と言うことで心配された「反り」も殆ど無し!
僅かに付いていた反りも机に当ててグッと力入れたら一発で解消
流石に八田工業株式会社さん上手く焼きますね〜

八田工業株式会社さんでは焼き入れ後の硬度も計測の上タグ付けしてくれます
それによるとHRC(ロックウェル)硬度で60!
硬い!
硬いぜ!

これ以上硬いとヌッシーには研げなくなる寸前の絶妙な硬さです(笑)


この色合いも好きですが、このままでは全くお話にならないので作業を進めます
まずは焼けた表面皮膜を落とし…

波面の裏表をバフ掛け
バフ掛け楽しいね〜
ピカピカになります

制作中のナイフは観賞用ではなく、あくまでズバズバ魚を絞めたり時には船のちょっとした隙間に突っ込んで固定されたり(爆)ガンガン使う予定の実用ナイフですから必要以上の輝きは要らんのです

要らんけどバフ掛けは病み付きになる魔力を持ってますね

ある程度バフ掛けしたら刃付け

刃付け…
どうやって刃を付けるか色々検討しました
ナイフ専用の刃付け道具も存在しますが、後々のメンテを考えたら普通に水砥石で研げる方がメンテ性が良いんですよね

と言うわけで800番砥石である程度刃付けしてから6000番仕上げ砥で刃作り
んで再度バフ掛け…

これを夜な夜な繰り返して嫁さんに不気味がられ…(笑)

大体80%仕上げ位で作業一時ストップ
(ここまでで指2回切りました…)

研いで磨いて

一応顔が映ります
つるつるヒンヤリした金属の感触が気持ちイイ〜

ちなみに…
デザイン上刃渡りの手元1/3位は刃物として役に立たなくなってます
(弓なりに手元へ返ってきてるため。でもこのデザイン無ければ完全に出刃包丁…)
なので手元1/3は「刃」っぽく作ってはいますが刃は付けてません
意味ないだけでなく危ないので…
あくまで刺突メインの作りです


さて、本体は大体出来上がったので今度はハンドルです

ハンドル材はまた京都市内の「金高刃物老舗」にてローズウッドマイカルタを購入
マイカルタってのは簡単に言えば樹脂
布やら紙やら木やらを挟んでは固めて積層化してあるものです
電子部品の基盤なんかが主な用途みたいですが、ナイフのハンドルとしても温度や湿度での変化が少ない事から多用される材料です

こいつに現在苦戦中(汗)
まだまだ続く!

マイカルタ